オンカジの仮想通貨のトラベルルールって知ってますか?
トラベルルールが施行されたことにより、仮想通貨が使えるオンラインカジノでの一部の入出金において、これまで提供する必要のなかった個人情報を提出しなければならなくなりました。仮想通貨で遊べるオンラインカジノはもう匿名では利用できないのでしょうか?
この記事では、オンカジ 仮想通貨のトラベルルールについて徹底調査しまとめてみました。
- トラベルルールとは?基本的な仕組み
- 規制による仮想通貨オンラインカジノ決済への影響とは?
- 規制強化後も安全にプレイするための対策
といった情報を知りたい人必見!これからも引き続き安全にオンラインカジノを楽しむために、トラベルルールの最新情報を理解し、いくつかの有効な対策も知っておきましょう!
オンラインカジノでは仮想通貨利用が増えている
投資目的だけではなく、現在は決済手段として幅広く利用される様になった仮想通貨。従来の決済方法よりも素早く送金でき、手数料も割安であることからオンラインカジノでも仮想通貨ユーザーが増え続けています。
近年の仮想通貨の普及率から、オンラインカジノ側もプレイヤーのニーズに応えるべく対応銘柄を拡大したり、仮想通貨限定ボーナスを企画したりしています。
仮想通貨のトラベルルールを知っておこう
オンラインカジノで仮想通貨決済を利用するプレイヤーが絶対に知っておくべき規制が、オンカジの仮想通貨決済の「トラベルルール」です。
トラベルルールの施行により、これまで必要の無かった仮想通貨取引における個人情報の入力が義務化されるようになり、現状日本国内においては以前のように完全に匿名で仮想通貨の取引ができなくなっています。
これにより、仮想通貨を利用するオンラインカジノプレイヤーにも影響が及ぶ可能性があり、事前の対応や準備が必要になります。
以下では、このトラベルルールとは具体的に何か、どのような情報提供が必要になるのかをより詳しく説明していきます。
仮想通貨のトラベルルールとは
仮想通貨のトラベルルールとは、仮想通貨ユーザーが取引所で送金をする場合において、送金元と送金先の詳細情報を仮想通貨取引所に通知することを求める新しいルールです。日本では2022年の10月1日より本格的に施行がスタートしました。
日本の金融庁が発表した公式文書では「暗号資産・電子決済手段の移転に係る通知義務」と記載されており、FATFと呼ばれる国際組織によって定められたルールが基となっています。
トラベルルールにより、日本国内の仮想通貨取引所から別の取引所やウォレットに送金を行う場合において必要情報の入力が必須となりました。
例えば、国内取引所であるコインチェックから、仮想通貨を送金する場合、どこの誰に何のために送金するのかを詳細に記入する必要があります。トラベルルールにより送金元からこれらの情報を取得するのが取引所の義務となりました。
トラベルルールの目的
トラベルルールを施行したそもそもの理由は、犯罪組織やテロリストなどの資金源として仮想通貨が悪用されること、マネーロンダリングなどの不正を未然に防ぐ目的です。
仮想通貨は匿名性が高いことから、もし不正利用があった場合、その取引経路が掴みにくいといったデメリットがありました。そこでトラベルルールを適用することで犯罪や不正の追跡を可能にすることができるようになりました。
通知する内容
トラベルルールにおいて、日本国内の仮想通貨取引所から、別の取引所やウォレットに送金する際、ユーザーが事前に通知する必要のある情報は以下の様な内容となります。
- 送金者の氏名と住所
- 送金者のアカウント番号
- 送金者のマイナンバー等個人を識別できるもの
- 送付目的
- 受取人の氏名
- 受取人のアカウント番号
さらに、受取側の仮想通貨交換業者の有無、業者の場合は業者の名称も申告する必要があります。
トラベルルールの改正
2023年6月からは、トラベルルールの改正によりさらに規制が強化され、日本国内の仮想通貨取引所ではより厳しい制限やルールが適用されるようになりました。
トラベルルールの改正後は、FATF(金融活動作業部会)が国際基準に基づいた規制を導入しています。具体的には、「通知対象国」と「通知システム(プロトコル)」によって入出金可否の判断がなされる点が新たに追加されています。
基本的に、トラベルルールに従って通知すべき国に通知システムの違いにより通知できない場合、国内と海外どちらの場合であっても送受金はできません。このことから、トラベルルール改正後には以下のような影響が出ています。
- 一部の国との間で仮想通貨の送金・受取ができなくなる
- 通知事項の確認に時間を要する場合入出金にも時間がかかる
- 通知内容によっては入出金を反映できない
そのため、オンラインカジノの入出金のための海外送金は最悪の場合利用できなくなる危険性もでてきます。
加えて、すでに一部の国内取引所ではオンラインカジノへの送金が判明した場合、凍結の措置を取るとアナウンスしており、今後も日本国内の取引所では、このような措置や規制が広がっていくことが予想されます。
そのため少し前までは、国内取引所から海外取引所へ送金したあと、オンラインカジノへ入金する方法がよく利用されていましたが、現在ではこの方法も以前に比べてリスクが高くなっています。
トラベルルールによるオンカジユーザーへの影響
トラベルルールの導入により、オンラインカジノプレイヤーの仮想通貨決済にも影響が及ぶ可能性があります。トラベルルール適用後には特に、以下の点に注意が必要です。
利用できなくなる取引所が出てくる
トラベルルールがオンカジプレイヤーにもたらす一番重大な影響として、これまでオンカジ決済に利用できていた仮想通貨取引所が利用できなくなるリスクがあるという点が挙げられます。
例えば、日本国内の有名な仮想通貨取引所であるGMOやコインチェックでは、トラベルルールによる通知義務により、万が一資金の送金元が海外のオンラインカジノであると発覚した場合、利用者に対して口座の取引停止という厳しい措置を講じています。
これは海外のライセンスを取得し、海外で合法的に運営されるオンラインカジノであったとしても適用されるため、日本の仮想通貨オンカジユーザーにとっては決して他人事ではありません。
取引所の口座自体が凍結されてしまうことから、オンラインカジノ以外の決済や取引に使っていた場合も新たな取引業者を見つける必要があります。
最悪の場合資金が凍結する
現状は、取引所によってルールが異なるため、「送金できるところもある」という状況ですが、場合によってはトラベルルール改正後の規則や規約の変更によって、送金済みの資金が反映されず、そのままアカウントが凍結となり資金を引き出せなくなる可能性もゼロではありません。
この事から、日本の取引所を経由せず、他の方法でオンラインカジノでの入出金を行うことも対策として推奨され始めています。
安全にオンカジで仮想通貨を使うための方法
オンラインカジノのプレイヤーを揺るがすトラベルルールですが、新たな規制の影響を受けつつも、できる限りリスクを避けながらオンカジで仮想通貨を利用するための方法はあるのでしょうか?
ここでは、オンラインカジノのトラベルルールにまつわるいくつかの有効な対策を紹介します。
海外取引所を利用する
日本国内の取引所ではトラベルルールへの対応が進んでおり、オンラインカジノ関連の取引および送金が国内取引所全体で今後さらに制限されていく可能性があります。
そのため、日本の取引所を一切介さず、規制が比較的ゆるい海外の仮想通貨取引所へ完全に移行するオンカジユーザーも少なくありません。
ただし、規制のゆるい海外の取引所であってもトラベルルール改正後は通知対象国以外かどうか、どのようなプロトコルを利用しているかによって送金の可否が異なります。そのため、利用する海外取引所の選択にはくれぐれも気を付けましょう。
最悪の場合、ゴックス(資金喪失)がおきる可能性もあります。国内取引所の利用と同様、常に自己責任のもと、取引を管理する必要があります。
アンホステッドウォレットを使う
アンホステッドウォレットとは、取引所の業者(ホスト)を介さずに、仮想通貨保有者本人が自分で鍵を管理できる仕組みを持つウォレットを指します。
アンホステッドウォレットで有名なブランドには、Electrum(エレクトラム)や、Mycelium(マイセリウム)などがあります。
コールドウォレットを使う
仮想通貨のコールドウォレットとは、インターネットから切り離された状態で仮想通貨の管理が可能なウォレットのことです。
もともとコールドウォレットは、ハッキングや不正アクセスのリスクが低いことから注目されており、自分の資金をインターネット外で完全にコントロールできるという利点があります。
ただし、コールドウォレット自体を紛失すると、資金を取り戻せなくなる可能性があります。盗難や不正利用といったリスクもゼロではないことから、取り扱いにはくれぐれも注意しましょう。
Trust Wallet(トラストウォレット)や、Mycelium(マイセリウム)などのハードウェアウォレットが代表的で、ベラジョンカジノや遊雅堂なども利用を推奨しています。
ルールを理解して自己責任でカジノを楽しもう
いかがでしたか?トラベルルールの導入により、日本人のオンラインカジノのプレイヤーはこれまでよりもどこでプレイするか、どの様に入出金するかについて注意を払う必要があるという事実は否めません。
仮想通貨の入出金に関しては今後も取引内容のチェックの強化や取引制限などの影響を受ける可能性があります。特に、オンラインカジノの仮想通貨決済においては、これから日本国内の規制や監視が厳しくなっていくことも予想されます。
最新情報や新たな規制には細心の注意を払い対策を講じることで、予期せぬリスクを回避しながら仮想通貨を取り扱う様にしましょう。
オンラインカジノでは、すべてはプレイヤーの裁量に委ねられている分、責任あるプレイを心掛けるとともに、適切な判断のもと利用しベッティングを楽しみましょう。
よくある質問
- Q仮想通貨のトラベルルールとは?
- A
仮想通貨のトラベルルールとは、日本の仮想通貨取引所が取引において、送金人と受取人の個人情報を含む詳細の通知を求めるものです。通知情報には、氏名や住所、送金人のアカウント番号、送金人のマイナンバーといった個人を識別できる情報、送付目的、受取人のアカウント番号や業者名などがあります。
- Qトラベルルール改正に海外取引所の利用は有効ですか?
- A
現時点においては、トラベルルールの対策として海外取引所を利用する手段は、有効策のひとつと言えます。しかし、あくまでも自己責任のもと、利用を判断し最新情報には細心の注意を払いましょう。